えきねっとで予約したのに岡山で発券出来ない
「えきねっとで予約したのに岡山で発券出来ない」というツイートが話題です。
JRの「えきねっと」、最悪のシステム。岡山にいて、岡山から東京までの新幹線キップを買ったのに、岡山駅ではキップを発券できないという・・。
全国ネットワークできてからはじめんかい!ぼけええええ!
— 明和電機 (@MaywaDenki) 2017年8月16日
えきねっとって何?
JR東日本が運営するJRのきっぷが予約できるサイトです。みどりの窓口で購入可能なJR全線の乗車券や座席指定券などが、インターネットから予約・申込・決済が可能という触れ込みで、九州新幹線以外においては多くの列車が予約サイトとなっています。
えきねっとで予約した切符を使うには?
ネットで予約したらeチケットとしてすぐ使えるわけではなく、JR東日本管内のみどりの窓口、びゅうプラザ(一部を除く)、指定席券売機で切符を受け取る必要があります。
つまりこの件、その点を見落としていたことになります。
鉄道会社ごとに予約サイトがある
JR東日本が運営する「えきねっと」、JR東海が運営する「エクスプレス予約」、JR西日本が運営する「e5489」、JR九州が運営する「列車予約サービス」、それぞれ買える範囲、発券範囲が異なります。
そもそもJRって普通は…
鉄道ファンにとっては当たり前の認識ではありますが、一般の方は東海道新幹線を運営しているJR東海、山陽新幹線を運営しているJR西日本、関東圏や東北新幹線が運営しているJR東日本が別会社という認識はあまり多くありません。「グループ会社・系列会社なんだから一緒でしょ」くらいに思っている方も少なくないと思います。
「EX-IC」を使うと、山手線部分と別切りの切符になり、都区内や山手線内有効のチケットにならないのですが、その点も知名度が低く、「会社支給のEX-IC」を使って新幹線に乗車し、別切りで山手線に乗っていた先輩が上司に怒られているのも私は見たことがあります。。。
ご存知の通り持ち株会社があったりという関係すら…
ご存知の通りNTT(持ち株会社)が存在するNTTグループなどと違い、持ち株会社があるわけでもなく、つい最近までは資本関係も大きくありませんでした。
JR上場4社、株持ち合う
ここにきて全く資本関係がないわけではなくなりましたが、基本的には全く別の会社です。
東京駅ですら2社のみどりの窓口が…
八重洲口のみどりの窓口も場所によって運営会社が違います。(JR東日本とJR東海)
分割民営化の弊害?という声も…
JRを持ち株会社制度にしなかったせいで、ネット予約も分断化されてしまったのでは?という声も上がっています。
NTTグループも昔は請求がバラバラでしたが、ライバル会社が固定・移動を1つの請求にすることに対抗して、NTTファイナンスのおまとめ請求を通して請求は1箇所になっています。
ただ、国が積極的に関与するなりしていれば、予約サイトくらいであれば、問題にならなかった可能性はあります。
海外からのお客様(インバウンド)からも、日本の鉄道予約サイトのわかりにくさは指摘されているポイントのようです。
実際、分割民営化がされているイギリスの場合では、「Virgin Trains」のHPから「London Midlands」の切符を買うこともできます。
そもそもJRの切符ってネット時代に買いにくい?
JRの切符は会社ごとにネットでの販売サイトも違い、なおかつ切符の受け取りがいちいち必要です。
海外では多くの国では、Eチケット化されており、Eチケットを見せれば検札もスルーすることが出来ます。
ドイツのDB Bahnなどはその典型例です。
私は福岡市中央区に住んでいますが、福岡市中央区にはJRの駅がありません。福岡の中心にあるにもかかわらず、事前に切符がほしいのであれば、JRの窓口はなく、博多駅まで受け取りに行く必要があります。
大阪行くには新幹線の方が乗る分には便利ですが、ネットで切符が買える飛行機の方が便利だったりします。(空港も近いですし….)
もう共通の予約サイトでEチケットが使えるなど、少し便利な時代が来てくれれば良いですね。
僕も同じようなこと思ったことあります。
みどりの窓口ではJR各社のきっぷが購入できるのに、何故予約システムはバラバラなのかと。
今携帯で予約するのも当たり前になってるから、これからこういうトラブルは増えるんではないかと思います。
完全に会社が分かれていることの不便さは、列車の運行系統にも出てますよね。
東海道線で熱海をまたぐ列車が殆どなくなってしまったりとか。
初歩的なミスですね。東は「えきねっと」、西は「e5489」としっかり認識してほしい。私も東西で使い分けてますよ。