新幹線でも荷物検査は必要?

亡くられてしまったかたが出たのは非常に残念な状況ですが、新幹線で殺傷事件が発生してしまったことで「新幹線に荷物検査を導入すべきでは?」という意見が増えています。

実際、中国は高速鉄道(新幹線)はもちろん、地下鉄も荷物検査をしています。

それ以外の国だと、イギリスとフランス(あるいはベルギーなど)を結ぶユーロスターや、スペインの高速鉄道やロシアの一部鉄道やタイの都市鉄道などが荷物検査をしています。

確かにテロへのリスクを減らしたいという発想からすれば、荷物検査は非常に望ましいと思います。

ただ地下鉄はもちろん、飛行機と比べ物にならないほど新幹線は多くの人が利用します。

そして荷物検査をするということは、10分、15分前に駅につかないといけないことになります。

実際、中国では荷物検査待ちが長蛇の列になることがあり、30分前には駅につかないとヒヤヒヤします。場合によってはもっとかかることもあります。

そうなると、駅に長い時間、電車待ちの人が滞留することになります。中国みたいにもっと大きな駅が必要になるのです。

中国の巨大な駅

中国の巨大な駅

当然コストがかかります。もちろん、一年に1回くらいしか乗らない人は良いかもしれませんが、新幹線に乗るたびに15分余計にかかるのは社会的損失です。

また、荷物検査でも完全に防ぐことは難しいということもあります。(飛行機のボディスキャナーみたいにガチガチにやればだいぶリスクは軽減出来るでしょうけど…)

今回は刃物ではないかと思いますが、前回の炎上事件みたいなものを防止するとなると、液体物持ち込み禁止出来るような検査になってしまいます。

まぁ、日本でやる場合は駅が狭いので、東京駅で言えば丸の内広場が「特設会場荷物検査場」で埋め尽くされちゃうような感じになってしまうでしょうね。

 

「安全」と「コスト(時間等も含む)」、うまいバランスを考えられれば良いですね。

「安全」はコストに変えられないという意見もありますが、あまりコストをかけすぎると、確実に生活に響くし、跳ね返ってくるので「良い塩梅」にして欲しいです。

 




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